こんにちは残暑厳しいですね
今週は外来が担当です
みなさんは、手の指先にクリップのようなものを取り付け、血液中の酸素の量を測る医療機器をご存じでしょうかこの医療機器は「パルスオキシメータ」と言います
この医療機器は、動脈血中のヘモグロビンが、どの程度酸素とくっついているかというものを測定するものです。この値は「動脈血酸素飽和度」と言います
ヘモグロビンは酸素と結合すると、明るい赤色になります。一方、酸素と結合していないと暗い赤色になります。パルスオキシメータはこの血液の色の変化を酸素と結合しているヘモグロビンの量に置き換えて測定、表示しています。昔は酸素飽和度を測るには、動脈から採血をしなければなりませんでしたが、パルスオキシメータを使用することで採血の必要性が少なくなり、簡便に測定できるようになりました。パルスオキシメータで測定した動脈血酸素飽和度を特に「経皮的動脈血酸素飽和度(SpO₂)」と言います
動脈血は肺で酸素をたくさん受け取った直後の血液ですから、健康な人であれば十分な酸素を取り込んでいるので、測定値はだいたい94%~98%になります
加齢により多少正常値が低下します。肺や心臓の病気があると低下し、対応としては酸素吸入が一般的ですが、病気によっては他の治療が必要になる場合もあります
最近はパルスオキシメータを個人で購入される方も増えていますが、数値のみで判断することは危険です。数値の意味を正しく理解することが大切です。もし気になることがありましたら、医師や看護師に相談してください