『日本看護技術学会第16回学術集会』『第19回神奈川看護学会』に参加して 

みんな、元気ですか? なみき~なです!

なみき~なは先日、『日本看護技術学会』『神奈川看護学会』に参加してきました。

 

 

 

 

 

 

みなさんは、日本赤十字看護大学名誉教授の「川嶋みどり先生」を知っていますか?

両学会で、川嶋みどり先生の「看護の“わざ”ーその根底にあるもの」「看護の本質~看護師だからできること、しなければならないこと~」という基調講演を聞いてきました。

                                      

 

 

 

 

 

 

 

川嶋先生は“看護のわざ”と“看護の本質”について、次のように言っています。

「看護の“わざ”ーその根底には、生命の安全と、人間性を基盤にした尊厳の保持という哲学が求められる。(中略)看護に求められるものは、日常生活と連動した“わざ”の提供である。」

「看護の本質である自然の回復過程を調えることは、看護師の身体ツールと全人格を投入して行うアプローチで、そのアウトカムは患者の安楽性である。」

 

看護の現場において、看護実践量の減少による看護の“わざ”のレベル低下が危惧されています。デジタルのデータを信頼してその患者の「訴え」に耳を傾けていない現実。ICTやAIの技術向上によって、看護の力が低下してはいけないのです。 

3秒で測定できる体温計 指を挟むだけのパルスオキシメータ       脈拍も同時測定する血圧計 自動的に体位交換するエアマット etc   医療機器のデジタル化によって、益々看護師が自分の手を使って患者に行う直接ケアが減少しています。

本来看護師が看なければならないのは患者の「苦しみ」です。そして、看護師には「患者によりそう力」が求められているのです。

看護師が直接的ケアを行う意義は、科学的根拠を持った行為で患者の信頼を獲得出来ることです。看護師の手を使った心地よいケアが患者の絶対的信頼に繋がるのだと思います。