「第2回パーキンソン病とリハビリテーション研究会」(平成26年6月19日、ヨコハマ グランド インターコンチネンタル ホテル)参加・発表報告

PT天野

 リハ科PT天野です。当院の阿部院長とリハ科セラピスト9名が「第2回パーキンソン病とリハビリテーション研究会」に参加しました。ずいぶん前の話しとなってしまいましたが、その様子をご報告いたします。

医師とリハ科セラピストのコラボレーションという、私にとりましては初めての型式でしたが、平日の勤務後からでも参加でき、ゆったり学べる良いスタイルだと感じました。

当院からは阿部院長が一般演題の座長を務め、またPT石川と阿部院長がそれぞれ一般演題と特別講演を行いました。その他の一般演題は済生会神奈川県病院 作業療法士 川上新先生と登戸内科・脳神経クリニック 理学療法士 三上恭平先生により、特別講演は横浜神経内科・内科クリニック 院長 山田人志先生によって行われました。

 

PT石川

 理学療法士の石川です。今回は一般演題として「パーキンソン病の姿勢異常とすくみ足に対してのリハビリの工夫」というテーマにて発表を行いました。

パーキンソン病の姿勢異常に対してマッサージやストレッチ、筋力トレーニング、姿勢に対しての意識づけ、日常でも行えるストレッチ等の指導を行いました。

また歩行中に生じているすくみ足に対してはバランス練習や応用歩行練習、またリハビリでの歩行の際に「グーパー」を実施することで下肢の振り出しやすさが認められました。

経過とともに日常生活での姿勢異常に少しずつ改善がみられ、姿勢の改善に伴い腰痛の軽減等もみられました。またすくみ足についても「グーパー」を実施している際の下肢の振り出しやすさが、「グーパー」を行わない状態でも少しずつみられるようになりました。

 すくみ足に対するリハビリの際の歩行時の「グーパー」の実施により日常生活でのすくみ足にも改善が認められました。しかしパーキンソン病に対しての歩行時の「グーパー」は二重課題となってしまい転倒のリスクを高める可能性もあるため、できるだけ課題とならないような配慮が必要であると考えられます。

 発表を通じて準備の段階から阿部先生をはじめ多くの先生方より御指導をいただき、また発表では様々な先生からすくみや姿勢に関する多くの質問や貴重なご意見等いただくことができ、とても良い勉強になりました。私自身今回の発表を行いとてもよい刺激になりました。

 

PT大谷

石川さん発表お疲れ様でした。

豪華な会場で参加者も大勢いる中での発表でしたが、しっかりと腰を据えて堂々とした発表は客席で見ていてとても誇らしくとても格好良かったです。

普段から病院でも患者さんやスタッフに対しても思いやりがあり、誠実で信頼も厚く、患者さんからも愛されている石川さん。優しさに包まれファンも多いです。天野さん共々障害者病棟チームを引っ張っていただいて、無くてはならない信頼のおけるベストパートナーです。いつも助けられ感謝しています。

会は大盛況に終わり、脳科学の見地からも活発な質問やディスカッションがなされました。価値ある会に参加でき、大変多くの学びを得ることができました。この会の益々のご発展をお祈りいたします。ありがとうございました。