第39回日本高次脳機能障害学会学術総会

新年明けましておめでとうございます。

年末年始は良い天気が続き、清々しい気持ちで新年を迎えることができましたね。

今日は先月の12月10日、11日の2日間、ベルサール渋谷ファーストにて開催された第39回日本高次脳機能障害学会に参加させて頂きましたのでご報告したいと思います。

(当日はクリスマス前ということで会場にはツリーが飾られていました)

本学会のメインテーマは『前頭葉』でした。

前頭葉については高次脳機能の中でも複雑であり、解明しにくい分野であるとされており、とても興味深い分野でもあります。

今日においては様々な研究によって少しずつ謎が解明されてきています。

前頭葉の機能としては言語機能の他、人間の情動、ワーキングメモリや遂行機能なども司っていると考えられています。

そのため、前頭葉の損傷によって喜怒哀楽のコントロールが困難になることや無関心・意欲の低下、また計画を立てる・物事を順序立てて行動するといったことも支障をきたすとされています。

その結果、日常生活を安全に過ごすことや周囲の人たちと良好な人間関係を築くうえでの障害へと繋がってしまいます。

本学会においても前頭葉の機能・働き、前頭葉機能障害のリハビリテーション、前頭葉と言語機能など、前頭葉に関する教育講演やシンポジウムが行われました。

前頭葉に対する新たな知識や考え方を得ることができたので今後のリハビリテーションに活かしたいと思います。

また、失語症、注意障害、記憶障害、失行、失認などの高次脳機能障害に対する口演や認知症に対する講演も多くみられました。

本学会を通して得たものは他のスタッフとも共有していきたいと思います!