日本高次脳機能障害学会「夏期講習研修講座」参加報告

7月18日(土)、19日(日)、20日(月)の三日間、夏まっさかりの京都府京都市の国立京都国際会館アネックスホールで、日本高次脳機能障害学会「夏期講習研修講座」が開催されました。当院からは言語聴覚士(ST)4名が参加し、遅くなりましたがご報告させて頂きます。

本講座のメインテーマは『失語症とその対応』と『神経心理症候とその対応』でした。失語症の患者様への対応やリハビリには私たちSTも日々悩んでいます。私たちは最初の二日間に行われた『失語症とその対応』の講座に参加しました。

プログラム内容としては「失語症の診断」、「画像診断」、「聴覚的理解障害とその対応」、「読みの障害とその対応」、「発話障害とその対応」、「書字の障害とその対応」、「変性疾患の言語症状‐進行性失語を中心に-」、「総合-各症候の発言メカニズムと対応について-」の8題でした。

二日間とも講義終了時には参加者から質問が多く上がり、講義してくださった先生方からフィードバックをいただく時間も充実していました。

失語症には、発話が重度に障害されるタイプや、理解が重度に障害されるタイプなど様々なタイプがあります。本講座では、どのタイプにおいても「語の意味理解訓練」から開始することが重要だということを学びました。また、発話の停滞に対しては制限時間を設け、早い語想起、発話を促す訓練が有効だとの紹介もありました。

私たちは日頃、発話の障害には発話を優先した訓練を行うべきだと考えてしまいがちでした。また、患者様のペースに合わせて訓練を行おうとしたり、時間制限による効果についてはあまり考えていませんでした。今回この講座を受講し、失語症に対するより効果的なアプローチ方法を見直すきっかけとなりました。

この二日間で学んだことを持ち帰り、他STスタッフと共有し臨床に生かしていきたいと思います。来年の当学会夏期研修講座は我らが地元、「横浜」で開催される予定です。是非来年も参加したいです!