「日本リハビリテーション医学会」参加報告③(慰労会編)

言語聴覚士 古川沙依

発表会も無事終わり、その後、慰労会が行われました。

学会の講義や発表、また日頃の業務について他職種の方々と話し合い、有意義な時間を過ごすことができました。また、美味しい手羽先や名古屋名物のコーチンの生刺身を頂きました。阿部先生ごちそうさまです。

カテゴリー: パーキンソン病 学会・研究会参加報告

「日本リハビリテーション医学会」参加報告①(学会編)

言語聴覚士 古川沙依

 

『第51回日本リハビリテーション医学会学術集会』が65~7日に名古屋国際会議場で開催されました。以下、会長挨拶(本学会学術集会抄録集S6)から抜粋します。本学術集会のテーマは、「実用リハビリテーション医学」です。国際Day5日)では海外から招いた13名の研究者も日本のリハ医学を堪能できるように、公募によるEnglish sessionを含む英語で理解できるセッションを設けました。チームDay6日)では、チームワークを強調したセッションを集め、コメディカルの方々にも興味深い編成に心がけました。そして、市民/学生/研修医Day7日)では社会的話題や患者さんとの接点を取り上げました。また、特別講演や教育講座、シリーズで学べる構造教育講演を企画しました。一般演題を756題予定しているとのことです。

私たち、理学療法士、言語聴覚士、看護師の計6名は、当院の演題の共同演者として参加しました。

阿部先生がおっしゃるには、

「なでしこジャパンのレギュラーになるには、2つ以上のポジションをこなせなくてはなれない。セラピストや看護師さんも、例えば、STなら、STだけでなく、PTOTや看護師の視点、あるいは医師の視点を持って、全体を見渡せるようになる必要があるのでは?そのためには、自分の所属する専門学会だけでなく、このようなactivityの高いリハビリの総合的な学会に参加して、リハビリの視野を広げることがいいのでは?」とのアドバイスがあり、「この学会に参加したメンバーには、当院の中核となるレギュラーと思っているので、良く勉強して下さい。」とのことでした。また、「今回は、特別企画として、コメディカルのポスターセッション(287演題)が同時に開催され、非常にレベルが高く、興味深く拝見しました。大変画期的な学会で、おそらく、来年も開催されると思うので、その時は、是非発表した方がいいよ。」「自分で発表すれば、発表者の視点が得られ、苦労も理解でき、より深く発表を聞くことができますよ。」とのことでした。

実際、大規模な学術集会であったため、本業の研修として学ぶばかりでなく、他職種の知識や役割を理解でき、医療職はチームとして活動していく必要があることが理解できました。他職種の方々と一緒に参加でき、貴重な体験でした。

当院からの口演のタイトルは、『意図的反復性指折りが言葉・舌・手・足のすくみに有効であったパーキンソン病の4例』で、発表会場は比較的広く、150席程で、ほぼ満席でした。先生によると、「内容はタイトルが全てを物語っている。しかし、指折りで言葉のすくみが悪化する例もあるので注意を要する。」とのことで、パーキンソン病に対する知識や経験が活かされ、動画が綺麗で分かり易く、印象に残る発表でした。発表した阿部先生お疲れ様でした。