こんにちは【もんた】です。
今日は、先日行われた整形外科吉田Drによる「変形性膝関節症の病態と治療」で学んだ事と膝の痛みに悩んでいる方へ自分でも出来る運動をお伝えしていきたいと思います。
変形性膝関節症は高齢者の膝関節疾患で最も一般的な疾患です。中年以降の年齢層では痛みや他症状がなくても25~40%が罹患していると言われています。
膝の変形はX脚とO脚があり、皆さんもこの機会に是非鏡でご自分の下肢の形を確認してみてください。
変形性膝関節症の原因としては加齢や体重など言われていますが、実際には明らかになっていません。
症状として歩行時や階段昇降時に膝関節痛が生じたり膝が曲がらず正座が出来ない、下肢に力が入らず歩きや階段が困難となることもあります。
私達の生活に大きな支障をきたしてしまう変形性膝関節症。治療ではどんなことが行われているのでしょうか。
まず治療の目的は①痛みの除去・軽減②下肢の変形を改善③関節軟骨の再生です。方法としては手術による方法と手術を伴わない方法があります。
手術としてよく用いられる術式は「人工膝関節全置換術」といって、関節軟骨や関節下骨をすべて取り去り人工関節に置き換えるものです。この手術は多くの出血を伴うため、術前に自己血輸血(自分の血液を輸血用に溜めておく)が必要です。
それに比べ「高位脛骨骨切り術」は骨の一部を切り角度を変えることで、膝の内側に偏った過重なストレスを外側へと移動させて負担を分散させる方法です。これは自分の膝を温存できることで、正座やスポーツが出来るようになったという患者様も多数います。
※画像提供 横須賀市立市民病院関節外科
一方、手術をせずに変形性膝関節症の改善を図るための方法としては、減量や足底板、薬物療法、物理療法、サポーター。いろいろとありますが、やっぱり下肢の力を強くするリハビリテーションは必須です!特に大腿四頭筋のトレーニングはお勧めです!
そこで自宅で簡単にできる大腿四頭筋トレーニングを最後に一つご紹介します。
ベッドや布団などに横になり両膝を立てます。息を吐きながら片方の下肢の膝を伸ばして持ち上げます。この時膝の位置が変わらないように注意してください。息を吐きながらゆっくりと膝を元に戻します。交互に各20回ずつ行ってください。太ももの前に力が入るのを感じれば上手に行えています。
椅子に座っていても、膝がまっすぐになるまで伸ばすことで同じ効果が得られます。
簡単に行えるので、寝る前やテレビのCM中など思い出したときに是非行ってみてください。