当院の検査科は、臨床検査技師という国家資格を持った4人のスタッフで業務にあたっています。
主な仕事内容は、血液や尿などを試料として行う検体系検査と、直接患者様に触れて行う生理学検査の2つに分けられます。
検体系検査
生化学検査

血液や尿中に含まれる成分(酵素、蛋白、コレステロール、糖、電解質など)を測定し、肝臓・腎臓・心臓・膵臓などの状態を調べています。
この装置で糖尿病検査(HbA1c)も行うことができます。
血液学検査

血液中の赤血球・白血球・血小板数、ヘモグロビン量を測定し、貧血や炎症の有無を調べています。

抗血栓薬(ワーファリンなど)の効果判定に必要な検査も、院内で行っています。
一般検査

尿検査では蛋白・糖・潜血などを調べる定性検査と、顕微鏡で赤血球・白血球・異常細胞などを観察する尿沈査を行っています。
便検査では消化管からの出血の有無を調べる検査を行っています。
免疫学的検査
B型肝炎やC型肝炎、梅毒、インフルエンザ、ノロウイルスの検査を行っています。
輸血検査
安全な輸血を行うために血液型検査・不規則抗体検査・交差適合試験を行っています。
細菌検査(外部委託)
患者様から採取される喀痰、尿、便、血液などから細菌を培養し、病気の原因となる菌を同定します。また、その細菌に効果のある薬剤を探す検査もしています。
病理・細胞診検査(外部委託)
病理検査
内視鏡検査で採取された臓器組織をもとに、病気の診断および原因を探します。
細胞診検査
喀痰・尿・腹水などから得た細胞の形態から病気の有無・状態を判断します。
主にがん細胞が含まれているか調べています。
生理学検査
心電図検査

両手、両足、胸に電極を付けて、脈の速さやリズム、波形を記録して病気を判断します。
不整脈、心筋梗塞、心肥大などがわかります。
ホルター心電図検査

携帯型の心電計を取り付けて通常の生活をしていただき、24時間心臓の状態を記録する検査です。
呼吸機能検査
肺活量と肺の換気能力を調べます。
喘息・肺線維症・肺気腫・慢性閉塞性肺疾患(COPD)などを調べる検査です。
超音波検査

腹部
肝臓・胆嚢・膵臓・脾臓・腎臓・膀胱などの臓器について大きさや形・内部組織の状態を観察します。
膀胱・前立腺・子宮・卵巣を観察する際には、尿をためた状態で検査をします。
心臓
心臓内部の弁の状態や血栓の有無、心臓機能(収縮拡張機能)を観察をします。
体表(甲状腺など)
臓器の大きさ・臓器内部状態、腫瘍の有無を観察します。
血管
頚動脈や四肢の血管内の血栓や狭窄の有無を観察します。
認定・資格取得
当検査科は、検査データの信頼性が十分保証されている施設として評価され、日本臨床衛生検査技師会より「精度保証認証施設」に登録されています。
日本超音波医学会認定の超音波検査士(領域:消化器、循環器)1名が検査に従事しています。
日本静脈経腸学会認定のNST専門療法士(2名)を取得し、NSTメンバーとして参加しています。